これでわかる!痛風教室

痛風は、血液中の尿酸という物質が多くなって(これを高尿酸血症と言います)関節内に尿酸の結晶を作って起きる激しい関節炎を中心とした病気です。

典型的には足の親指に激しい痛みを起こします。これを痛風発作と言いますが、足首や膝などの他の関節にも起きることがあります。普通は、数日から1、2週間で発作は収まりますが、だんだん発作が長くなったり、頻度が短くなってきます。治療は、鎮痛剤を飲んで痛みを押さえますが、根本的には血液中の尿酸濃度を低下させなければなりません。





また高尿酸血症は、腎臓病を起こす事が知られているほか、心筋梗塞や脳卒中の原因にもなります。

このホームページでは、痛風や高尿酸血症の患者さんにぜひ知っておいて頂きたいことや、よく質問されることのQ&Aを掲載しましたのでお読みいただければ幸いです。

両国東口クリニックは、痛風研究会、友の会指定の痛風専門医療機関です。
痛風と言う病気は、比較的簡単な病気なのですが、その反面多くの誤解や思い違いが見受けられます。皆様方には、正しい知識を見につけて頂きたいと願いこのホームページを制作しました。

元々は、看護婦さんなどの医療機関関係者向けの内容なので一般の患者様には少しわかりにくいところがあるかもしれません。
ご不明の点は遠慮なくメールでご質問下さい。

高尿酸血症について

高尿酸血症は血漿尿酸値(以後尿酸値と言います)が正常域を越えて上昇した状態で、尿酸値の上昇度に比例する尿酸の体内貯留がある事が知られています。
尿酸値の正常域の上限は尿酸の血漿中飽和濃度に接近しているので、尿酸値の以上上昇により尿酸の血漿中飽和濃度を越えると尿酸結晶の析出が起こり、急性関節症発作、痛風結節や尿路障害を引き起こします。
高尿酸血症の治療は、尿酸値を正常化して尿酸の体内析出を予防し、これらの症状の出現を防止するために行われます。
そのため食事療法と薬物治療のみならず、合併症の出現も予防して患者さんのQOLを向上し、生存期間の延長をはかる事を目的とします。


関節腔内に析出した尿酸塩結晶です

それでは高尿酸血症の食事療法と薬物投与の適応となる尿酸値はどの位でしょうか。
尿酸値が血漿中の飽和濃度を越えると析出が起こり、関節炎発作や痛風結節を発現するので、尿酸値を飽和濃度以下に維持しなければなりません。


手指に出来た痛風結節です

尿酸値は食事中のプリン体含量によっても変化するので、高尿酸血症が認められたら高プリン食摂取を避けるように指示します。ただ尿酸の1日の体内生産量は約700mgであるのに対して経口摂取されるプリン体は200mg以下とされているので食事摂取はあまり厳密でなくても良いと考えます。この状態で2週間毎に尿酸値を2~3回測定し、持続的に7.5mg/dl以上の場合には高尿酸血症治療剤投与の適応とします。なお、無症候性高尿酸血症の場合にはこの基準を8.0mg/dlとしても良いでしょう。


 

痛風外来