当院における個別糖尿病指導

増田 慶子 渋佐 久美子
千葉 由紀子 渡部 敦子
関口 泰央 諸見里 仁
大山 博司 大山 恵子

目的

現在、糖尿病が透析導入患者の39%と増加しているにもかかわらず、 透析導入後は透析についての指導が中心となり、糖尿病についての知識が低下しているように思われる。しかし、合併症予防の為にも透析指導のみでなく、糖尿病の指導も重要であると考えた。 

その為、当院では糖尿病患者を対象に指導パンフレット(上記は指導パンフレットの表紙)を作成し、理解度を考慮した個別指導を実施した。指導前後での理解度の変化をもとに、年齢、理解力にそった指導方法、指導パンフレットの有用性を評価、検討したので報告する。

方法

当院の糖尿病患者6名(男性5名、女性1名)を対象に指導を行った。指導に使ったパンフレットは、以下の例のように絵を多くする、文字を最小限にするなどを考慮し、当院独自のものを作成した。

実際の患者指導の際には、作成したパンフレットと同様の拡大パネルも使用し、パンフレットのみの指導が難しい患者にはビデオを併用したり、必要時には家族への指導を行った。
これらの指導による理解度を評価する為、指導前後でチェックリストを行った。このチェックリストは覚えて欲しい事項を項目ごとにあげ、理解のレベルを点数化するという、当院独自のものである。

 

当院における個別糖尿病指導

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